近年賃貸物件を探している人のなかで、リノベーション済みの物件が人気を集めています。
そもそもリノベーション済みの賃貸とは、どういった物件を指すのでしょうか?
またリノベーション済み賃貸に住む、メリットやデメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、リノベーション済み賃貸物件について、詳しくご紹介します。
リノベーション済み賃貸物件とは
リノベーション済み賃貸物件とは、築年数が古くなって資産価値が落ちた物件を、大規模に改装することによって機能性・居住性を高めた物件のことを指します。
こう聞くといわゆる「リフォーム」とはどう違うのかと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的にリフォームとは、壁紙を貼り直す、あるいは傷んだ部分を補修するなどして「新築同様に戻す」ことを指します。
一方リノベーションとは、新築のときよりもさらに機能やデザイン性を高め、住みやすさを追求するもので、もとよりもよくするという点で、根本的にリフォームとは異なるといえるでしょう。
たとえば古い物件では、お風呂とトイレ、洗面所が一緒になった造りが一般的でしたが、近年ではバス・トイレ別が主流になっているため、リノベーションして分けることにより利便性を高められます。
またリノベーションのなかでも、内装をすべて取り払ってコンクリートむき出しの状態の構造だけにしてから部屋を造り直すことを、「フルリノベーション」といいます。
フルリノベーションでは、たとえば3LDKだった間取りを、2LDKに変更してゆとりある部屋造りをする、あるいは状況によってはリフォームでは不可能な水回りの位置を変更することも可能です。
内装や機能を一新し、築年数の古い物件を今どきの新築マンション同様のクオリティまで押し上げるのがリノベーションなのです。
リノベーション済み賃貸物件のメリットとは
リノベーション済み賃貸物件のメリットを、4つ順番にご紹介していきます。
メリット①新築同様にきれいな部屋に安価に住める
リノベーション済みの物件は、部屋自体は新築同様にきれいに改装されています。
しかし建物としては古いため、新築物件の相場よりも家賃が低く設定されていることがほとんどです。
少しでも安い物件に住みたいけれども、古い部屋に住むのは気が進まない…という方には、リノベーション物件はおすすめです。
メリット②同じ家賃で広い部屋に住める
リノベーション済み物件は相場よりも家賃が安く設定されているため、同じ予算を出せるのであれば、より広い部屋に住むことが可能です。
たとえば10万の予算で2LDKの新築物件を借りようと思っていた場合、リノベーションマンションなら3LDKの部屋を借りられる可能性があります。
部屋自体は新築同様なので、同じ予算で広い部屋に住めるのは、リノベーション済み物件のメリットでしょう。
メリット③デザイン性の高い部屋に住める
そもそもリノベーションは、古い物件に付加価値をつけ、空室を埋めるために行うため、デザイン性を高める工夫がされていることがほとんどです。
これまでの物件とは一線を画すよう、おしゃれな内装に変更されていることが多く、快適なだけではなくデザイン性の高い部屋に住みたい方にはおすすめです。
メリット④選択肢が増える。
都心近くや駅前などは、すでに物件が建ち並んでいるため、新築や築浅物件を探そうと思ってもなかなか見つからないことがあります。
しかしリノベーション済み物件を候補に入れると、立地のよい物件も視野に入るため、選択肢を増やすことが可能です。
リノベーション済み賃貸物件のデメリットとは
メリットの多いリノベーション済み物件ですが、デメリットも4つあるので、順番に見ていきましょう。
デメリット①耐震性に不安がある
リノベーションするマンションは、築年数が古いため、旧耐震基準で建てられた物件が多くあります。
耐震基準は、1981年6月に大きく改正され、それ以前に立てられた建物は旧耐震基準、それ以降に立てられた建物は新耐震基準と明確に区別されています。
新耐震基準では、震度6強〜7程度でも倒壊されないよう設計されていますが、旧耐震基準では震度5でも倒壊しないものとされている点が気になります。
リノベーション済み賃貸を検討するときには、耐震補強工事されているかどうかも確認するようにしましょう。
デメリット②電気の容量が不足する可能性がある
賃貸物件では、部屋ごとの電気容量は決まっていて変更できない場合がほとんどです。
築年数が古い物件では、各部屋の電気容量は30A以下に設定されていることが多く、容量が不足する可能性があります。
たとえば電子レンジとエアコン、そしてドライヤーを同時に使用するとブレイカーが落ちてしまうかもしれません。
入居を決める前に、割り当て電気容量を確認しておくようにしましょう。
デメリット④排水管の交換ができずにおう場合がある
物件によっては、配水管の交換ができない場合もあります。
配水管が交換できないと、場合によっては古い配水管からのいやなにおいがする可能性もあるでしょう。
入居前に、水回りはよく確認するようにしてください。
まとめ
リノベーション済み物件は、安価な家賃で新築同様の部屋に住めるメリットがありますが、耐震性に不安があるなどのデメリットもあります。
リノベーション物件を購入する前に、心配な点はあらかじめ質問し、不安を解消しておくことが大切です。
リノベーション済み物件をお探しの際には、信頼できる不動産会社に相談するようにしてください。
東京・埼玉・神奈川で賃貸物件をお探しの際は、アムス・エステート株式会社までぜひご相談ください。