賃貸物件での一人暮らしを検討して物件の間取りを調べてみると、納戸がある部屋を見かけることがあると思います。
物件によっては一般的な洋室と変わらないように見えますが、間取りの情報だけでは判断できない違いがあるので注意が必要です。
そこで今回は賃貸物件での一人暮らしを検討されている男性に向けて、納戸とはどのようなスペースなのか、またどのような魅力や活用法があるのかをご紹介いたします。
賃貸物件の間取りで目にする納戸とはどのようなスペース？
リビングや寝室など、食事や睡眠などの生活を営むのに適しているスペースを居室といいます。
一方納戸とは建築基準法で定められた、採光や風通しなどの条件を満たしていないスペースのことをいい、別名サービスルームとも呼ばれています。
窓が小さかったりなかったりする部屋は、たとえ広さがあるスペースでも採光や風通しの基準を満たしていないので、居室と呼ぶことができないのです。
賃貸物件の間取りを見てみると、納戸は「N」、サービスルームは「S」と表示されており「1LDK＋S」など、ほかの部屋とは区別されているのも特徴です。
また、間取りに記載されている名称は、以下のように物件によってはさまざまですが、いずれもその部屋に付加価値があることをアピールしています。
●DEN（書斎）
●GR（大型書庫）
●F（フリールーム）
●M（マルチルーム）
●U（ユーティリティスペース）
部屋の広さは関係なく、採光や風通しなどがポイントとなるので、物件情報に記載されている間取りだけでは暮らしやすさを判断できない点に注意が必要です。
入居後に後悔しないためにも契約前にしっかり物件を見学し、実際に目で見て日当たりや風通しをチェックしましょう。
賃貸物件の間取りで納戸のある物件を選ぶメリットや注意点は？
では、サービスルームのある賃貸物件には、どのようなメリットや注意点があるのでしょうか？
部屋の広さに対し家賃が安い点がメリット！
居室としての基準を満たしていないので、面積に対して家賃が相場よりも安く設定されている物件も多い点がメリットです。
また、一人暮らしでサービスルームがあると、荷物の多さや趣味に合わせて、自由に空間を利用できます。
たとえば賃貸物件は収納が少ない物件も多いですが、納戸があればスノーボードやスーツケースなど、使用頻度の少ない大型の荷物を手軽に保管できるのも魅力です。
その際使用頻度の高い荷物を、目線の高さや出し入れしやすい場所に置くのがポイントです。
また、採光がとれないということは、室内にある物が日焼けしにくい利点もあり、本や趣味のコレクションなどを保管するのにもおすすめです。
居室にはある設備が設置されていない可能性がある点に注意！
居室とは異なり、コンセント・テレビ端子・電話回線などが設置されていない賃貸物件がある点に注意が必要です。
とくに配管を通すためのスリーブがない物件だとエアコンを設置できないので、理想の使い道を断念しなければならない可能性も生じます。
また換気が難しいため、湿気がたまりやすい点にも注意が必要です。
物件を見学する際は日当りや風通しはもちろんのこと、設備を設置できる環境であるかどうかもチェックしましょう。
賃貸物件で納戸のある間取りはどのように活用できる？
サービスルームはデメリットを生かし、次のような活用もできます。
大型のウォークインクローゼットをつくる
室内に衣装ケースを並べれば、大型のウォークインクローゼットをつくることができます。
収納棚は壁に沿って設置して取り出すためのスペースを確保し、重たい荷物はキャスター付きのケースに収納すれば、使い勝手の良い空間になるでしょう。
季節外れの洋服なども収納できますが、姿見を置けば衣装部屋としても活用できます。
また日用品や食品のストックを保管するなど、パントリーとして使用することも可能です。
通常のクローゼットのようにポールは設置されていないので、突っ張り棒やポールハンガーなどを活用して、便利で使いやすい空間を目指しましょう。
また風通しが良くないので、湿気対策をおこなうことも大切です。
書庫や書斎として利用する
日当りが良くない点を生かし、書庫として使用するのもおすすめです。
本や資料が日焼けしないので長期間保管でき、机と椅子を置けば落ち着いた空間の書斎にもなります。
書斎をつくる場合は、エアコン設置の可否とコンセントの有無を契約前に確認しましょう。
趣味の部屋として利用する
映画鑑賞が趣味の場合は、プロジェクターを置けば大画面で映画を楽しむことができ、部屋が暗いデメリットを生かせます。
またDIYが趣味の場合は作業途中で片付ける必要がなく、工具を出しっぱなしにしておいても専用の部屋としておけば、他のスペースに危険が及ばない点も魅力です。
まとめ
今回は賃貸物件での一人暮らしを検討されている男性に向けて、納戸にはどのような魅力や活用法があるのかをご紹介いたしました。
アイデアと工夫次第で快適な空間をつくることができるので、ぜひ納戸のある物件もご検討ください。
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