賃貸物件でペットを飼う際は、ペット可の物件であっても、周りに音が響かないよう気を付けることが大切です。
防音性の高いアイテムを使用するのはもちろん、物件選びの段階から遮音性の高いところを選べば、ペットと一緒に快適な暮らしができるでしょう。
そこで今回は賃貸物件でペットと一緒に暮らしたい方に向けて、騒音の原因や、物件選びのポイントについてご紹介いたします。
ペットによる騒音トラブルから賃貸物件の防音を考えよう
ペットによる騒音トラブルは、以下のような原因が考えられます。
騒音トラブルの原因①：足音が下の階に響いてしまう
賃貸物件はアパートやマンションなどの集合住宅が多いので、犬や猫などの足音が下の階に響いてしまう点に注意が必要です。
とくに猫はソファなどの高い位置からジャンプすることも多く、体が小さくても大きい着地音が発生してしまいます。
また犬はフローリングを歩く際に引っ掻くようにカリカリと音を鳴るので、継続的に発生する音に悩まされる方も多くいらっしゃいます。
騒音トラブルの原因②：鳴き声が隣や上の部屋に響いてしまう
ペットの鳴き声が、隣や上の部屋に響いてしまう点にも注意が必要です。
とくに深夜の時間帯に鳴き声が発生すると、寝ている方が多いため昼間よりも音の大きさが目立ってしまいます。
また発情期は普段よりも鳴き声が大きくなるので、いつも以上に気を付けなければなりません。
外出中の鳴き声は飼い主が気づきにくく、知らないうちに近隣に迷惑をかけている可能性もあるので、トラブルにならないようペットの様子を気にかけることも大切です。
騒音トラブルの原因③：ケージや爪とぎの音が響いてしまう
ケージの金属音や、爪とぎの音が近隣に響いてしまう点にも注意が必要です。
ケージの開け閉めで大きな音を出さないように気を付けるのはもちろんですが、飼い主の留守中に、ペットがケージを引っ掻いて大きな音を出している可能性もあります。
また爪とぎ用の木材は壁に近いと隣に音が響いてしまうので、音が伝わりにくい設置場所を考えることもポイントです。
賃貸物件でペットを飼う際に実践したい防音対策
これらの騒音トラブルにならないためには、以下のような防音対策を取り入れるのがおすすめです。
壁への防音対策
ペットの鳴き声を抑えるのは難しいため、壁を伝って隣に音が響かないよう吸音パネルや防音・遮音シートを設置しましょう。
いずれも壁に貼り付けるアイテムで、音を吸収して隣に響くのを防いでくれます。
遮音シートを貼ったうえに、フェルトやウレタンなどの素材でできた吸音・防音パネルを重ねると、さらに効果的なのでおすすめです。
床への防音対策
犬が走り回る音や猫の着地音を抑えるためには、クッション性のある素材を敷きましょう。
小さなお子さまがいらっしゃるご家庭でも使用されるジョイントマットや、クッション性が高いうえに猫の爪もひっかかりにくいコルクマットがおすすめです。
またデザイン性を重視したい場合は、遮音効果のあるカーペットを選びましょう。
窓への防音対策
窓は壁よりも音が外に漏れやすいので、厚手の防音カーテンや遮音カーテンを設置し、音のとおり道を遮断しましょう。
また防音シートを窓に貼れば、日当たりを確保しながら防音効果が期待できます。
ただし窓ガラスの種類によっては、シートを貼ると窓が熱割れしてしまう危険性があるので注意が必要です。
ペット可のなかでも防音性の高い賃貸物件選びのポイントは？
賃貸物件でペットを飼う際は、以下のようなポイントに気を付けながら物件を探してみましょう。
物件選びのポイント①：飼育できる種類や頭数を確認する
ペット可の賃貸物件であっても、飼える種類が制限されている場合があるので、事前に確認しておきましょう。
なかには小動物しか認めていないケースや、犬は飼えても猫は飼えないなど細かく指定しているケースもあります。
また飼育できる頭数を制限していることも多いので、あわせてチェックするのがおすすめです。
物件選びのポイント②：高層階・新築の賃貸物件を避ける
高層階の賃貸物件は、窓からペットが逃げ出し転落してしまうリスクがあるので、避けるのがおすすめです。
また新築の賃貸物件はペットによる傷や汚れが目立ちやすいため、退去時の原状回復費用が通常よりも高くなる可能性があります。
高層階や新築は快適に暮らせるので人気がありますが、ペットにとっては適していないこともあるので、ペットの目線に立って物件を見極めることも大切です。
物件選びのポイント③：室内の防音性を確認する
賃貸物件を内見する際は、室内の防音性をチェックしてみましょう。
部屋の中央で手をたたき、音が反響するようであれば、壁で音が遮断されていることがわかります。
一方、音が返ってこない場合は室外にとおり抜けているので、防音性が低いと判断できます。
また壁をコンコンとノックしてみるのもおすすめです。
高く響いた音よりも、固く詰まった感じの音がするほうが、防音性が高いと判断できます。
まとめ
今回は賃貸物件でペットと一緒に暮らしたい方に向けて、騒音の原因や対策、物件選びのポイントについてご紹介いたしました。
ペット可の賃貸物件であっても、しっかりと防音対策をおこない、ペットと安心して暮らせる環境を整えましょう。
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