賃貸物件を借りる際、入居審査にとおらなければ契約を結ぶことはできません。
お部屋探しの条件を決める際の参考にもなるので、どのような基準で審査されているのかを事前に理解しておきましょう。
そこで今回は賃貸物件での暮らしをご検討中の方に向けて、入居審査とはどのような基準があるのかご説明いたします。
賃貸物件を契約する前におこなわれる入居審査とは
入居審査とは、入居を希望する方がその賃貸物件で暮らすのにふさわしい人物かどうかを判断することです。
大家さんや管理会社がおこなうのが一般的ですが、なかには仲介をおこなう不動産会社の判断により、契約を断るケースもあります。
また家賃保証会社を利用する場合は、保証会社による審査も必要になることを覚えておきましょう。
入居審査で必要となる書類
審査をおこなう際は、以下のような書類を提出する必要があります。
●入居申込書
●本人確認書類（運転免許証・健康保険証などのコピー）
●借主全員分の住民票の原本（発行から3か月以内）
●印鑑証明書の原本（発行から3か月以内）
●連帯保証人の承諾書（保証人が必要な場合）
入居申込書には入居者の名前・生年月日・勤務先・年収などを記入し、この書類を参考に審査をおこないます。
また連帯保証人が必要な場合は、入居申込書に保証人の情報の記載も必要です。
そのほかに必要となる書類は不動産会社によって異なるので、慌てることのないように、事前に準備できるものから用意しておきましょう。
入居審査完了までにかかる期間
入居審査は3日〜10日程度かかるのが一般的です。
審査に時間がかかる理由はさまざまですが、以下のようなケースが多いとされています。
●定休日を挟んでいたり繁忙期に重なっていたりする
●書類に不備がある
●保証会社を利用している
とくに保証会社を利用する場合は審査の工程が増えるため、時間がかかることを見越してスケジュールを調整しましょう。
賃貸物件の入居審査をクリアする年収の基準とは
賃貸物件を借りる際に見られる項目は、おもに以下の2つです。
年収
一般的に賃貸物件の1か月の家賃は、月収の3分の1が目安です。
入居審査でも家賃の3倍以上の月収を基準としている場合が多く、たとえば家賃が7万円の賃貸物件で暮らす場合は、21万円以上月収があることが求められます。
年収ベースでは家賃の36倍以上収入があることが基準となるので、以下の家賃別から考える月収と年収の基準を参考にして、ご自身の収入から家賃の目安を考えてみましょう。
●家賃5万円：月収15万円・年収180万円
●家賃8万円：月収24万円・年収288万円
●家賃10万円：月収30万円・年収360万円
●家賃15万円：月収45万円・年収540万円
上記の基準にはボーナスや住宅手当などを含めていないため、手当や福利厚生などによっても目安が変わります。
また家賃は管理費なども含めた金額で考え、家賃が収入に見合っていないお部屋を選ばないようにすることがコツです。
人柄
審査では、常識的な生活ルールに沿って暮らせる人物であるかも判断されます。
これは部屋を汚されたり、近隣住民とトラブルを起こしたりすると、賃貸物件全体の入居率が下がる可能性があるためです。
相手に与える印象も入居審査の判断材料となるので、不動産会社とやり取りをする際は、態度や言葉遣いにも気を付けるようにしましょう。
賃貸物件の入居審査に落ちる方の特徴とは
入居審査に落ちる方には、収入や人柄のほかにも以下のような特徴や共通点があるので、ご自身に当てはまるところがないかチェックしてみましょう。
家賃の滞納歴がある
何らかの手違いで家賃の支払いが数日遅れてしまった場合は問題ありませんが、滞納が常習化している場合は審査に落ちる可能性があります。
家賃保証会社をつけて賃貸物件を借りた場合、家賃の滞納履歴は記録として残り、保証会社の間で情報が共有されます。
未払い分をしっかり支払っている場合でも、滞納したという事実は情報として残るので注意が必要です。
ブラックリストに登録されている
カードローンなどの滞納が複数回続くとブラックリストに登録され、80％以上の確率で入居審査に落ちるので注意が必要です。
ブラックリストは返済が滞ったり自己破産をしたりすると、クレジット会社や保証会社などの信用情報機関に登録され、情報が共有されます。
記録が残る期間は、数か月の遅延や任意整理・特定調停の場合は5年間、個人再生や自己破産の場合は5年～10年間です。
不動産会社はお客様にとって最適な方法で契約できることを考えていますので、まずは正直に借金があることを伝えるようにしましょう。
職業に不安がある
一般的に水商売の方は近隣と生活リズムが異なり、生活音によるトラブルが発生する可能性があるため、審査に落ちることがあります。
このような方は歓楽街の近くなど、近隣も同じ生活リズムの方が多い地域を選ぶと、審査にとおりやすくなるでしょう。
まとめ
まずは収入に見合った家賃の賃貸物件を選ぶことが大切ですが、審査にとおらない場合は大家さんや管理会社の経験則により問題があると判断している可能性があります。
弊社ではお客様に適した賃貸物件をご紹介いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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