ご家族で賃貸物件に住む場合、マイホームとは異なり、ライフステージに合わせて気軽に住み替えできる点がメリットです。
家族構成に対するお部屋の大きさの目安や、引っ越しされるタイミングなどを事前に把握し、自分のライフプランに合わせた住環境を考えてみましょう。
そこで今回は賃貸物件をお探し中のご家庭に向けて、子育て世帯が暮らすお部屋の目安についてご説明いたします。
家族構成から考える賃貸物件の間取りの目安
まずは賃貸物件の間取りの目安を、家族構成から考えてみましょう。
1LDK
1LDKは1人暮らしやカップルなどに人気の間取りです。
ご夫婦とお子さまの3人家族でも、お子さまが小さなうちは寝室をご夫婦と一緒にすれば、窮屈に感じることもないでしょう。
ご夫婦とお子さまが2人の4人家族の場合は、家族全員が同じ部屋で寝ることを考えると、寝室は6畳以上必要です。
1LDKは家族全員が同じ時間帯に寝食する場合は無理なく暮らせますが、ご夫婦のどちらかに夜勤があったり、休日が異なったりすると、睡眠が妨げられてしまいます。
そのためライフスタイルが異なるご家庭は、2LDK以上のお部屋を選ぶのがおすすめです。
2LDK
2LDKは新婚夫婦など、2人暮らしのご家庭に人気の間取りです。
また部屋が2つあるので、夫婦の寝室と子ども部屋を作ることができ、3人家族でもスペースに余裕をもって暮らせます。
4人家族の場合はお子さま2人で1部屋を共有し、2段ベッドを置くなどしてスペースを工夫しながら使う必要があります。
家族の人数が多いと家具を置ける場所も限られるため、賃貸物件の内見をする際は、収納の広さをよく確認するようにしましょう。
3LDK
3LDKは子育て世帯に人気の間取りです。
お子さまが2人いらっしゃるご家庭は、それぞれに子ども部屋を作ることができます。
また部屋が余る場合は、リモートワーク用の書斎や、ご両親など来客が泊まりに来た際の寝室にするなど、活用の幅が広がります。
家族構成から考える賃貸物件の家賃の目安
賃貸物件の家賃は月収の3分の1以内に抑えるのが目安だといわれていますが、これは1人暮らしやご夫婦での2人暮らしにおける適正価格だといえます。
その理由は、お子さまがいらっしゃるご家庭の場合、以下のような支出が出る可能性があるためです。
●ご家族の病気やケガによる入院代や治療代
●ママ友やPTAなどの集まり
●会社での飲み会
ご家族の人数が多いほど、病気やケガなどによる急な支出が増える可能性は高くなり、学校や会社での交際費も必要になります。
さらにお子さまの教育費がかかることを考慮すると、賃貸物件の家賃は月収の4分の1以内に抑えるのがおすすめです。
適正家賃の算出方法
適正家賃を把握するためには、税込みの月収ではなく、手取りの収入で考えることが大切です。
ボーナスの割合が多かったり、残業代が月によって大幅に変わったりする方は、時期によって収入が予想以上に減る可能性があるため、これらの費用を引いてから計算するほうが良いでしょう。
また住宅手当・子ども手当・有給買取手当など、減額される可能性がある福利厚生も、収入から引いて考えるのがおすすめです。
手取りの月収に0.3を掛ければ適正家賃、0.25を掛ければ子育て世帯が無理なく暮らせる理想的な家賃になるということを覚えておきましょう。
家族で暮らす場合の賃貸物件の住み替えの目安
賃貸物件はマイホームと異なり気軽に引っ越しできる点がメリットなので、ぜひライフステージの変化に合わせて住み替えを検討してみましょう。
ではどのようなタイミングで住み替える方が多いのでしょうか？
赤ちゃんができたタイミングで住み替える
2人暮らしではちょうど良かった間取りでも、赤ちゃんが生まれると手狭になるため、引っ越しされる方が多くいらっしゃいます。
とくに1LDKの賃貸物件は、2LDK以上のお部屋と比べて家賃も安く、家計の負担を減らせるのでおすすめです。
またリビングの隣に和室がある賃貸物件を選べば、家事をしながら赤ちゃんを見ることができるほか、お子さまが成長してからは遊び場のスペースとしても活用できます。
お子さまが成長するタイミングで住み替える
お子さまが小さいうちは1LDKでも問題ありませんが、成長すると子ども部屋が必要になるため、それを見越して大きなお部屋に引っ越しされる方も多くいらっしゃいます。
このようなお子さまの成長などによる住み替えは、下の子が独立するまでなど、長期的なライフプランを考えることがポイントです。
広い間取りだと家賃が高くなってしまうので、費用の負担が大きい場合は、一般的な賃貸物件よりも延床面積が広く、初期費用もかからない「UR賃貸住宅」をぜひご検討ください。
まとめ
今回は賃貸物件をお探し中のご家庭に向けて、子育て世帯が暮らすお部屋の目安についてご説明いたしました。
賃貸物件で暮らすメリットを生かし、今回ご紹介した目安などを参考にして、ライフステージに合ったお部屋を選びましょう。
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