賃貸物件にお住みの方で、鍵を紛失するとどうなるのかと疑問に思うことがあるのではないでしょうか。
賃貸物件で暮らしている場合、対応の順番を間違えると大家さんや管理会社にも迷惑をかけてしまう可能性があるので注意しましょう。
そこで今回は賃貸物件の鍵を紛失してしまった場合、どのように行動すべきかご説明いたします。
賃貸物件の鍵を紛失したら落ち着いて対応しよう!
鍵の紛失に気付いたら、以下のような順番で対応しましょう。
身の回りを探す
まずは1日の行動を振り返りながら、心当たりのある場所を探してみましょう。
慌てた状態で探してもなかなか見つからないので、落ち着いて考えることが大切です。
鍵は小さく、カバンやポケットの中に入っていても気付かないこともあるので、身の回りも含めてしっかり探しましょう。
警察に連絡する
身の回りを探しても見つからない場合は、最寄りの交番や警察署に連絡しましょう。
状況を説明して落し物として届いていないか確認してもらい、見つからない場合は遺失届を提出しましょう。
交番や警察署によっては、電話でそのまま遺失届を出すことも可能です。
大家さんや管理会社に連絡する
交番にも届いていない場合は、大家さんや管理会社に連絡しましょう。
管理会社が24時間営業の場合は、夜中でも対応してもらえます。
また大家さんが賃貸物件の近くに住んでいる場合は、合鍵を持ってきてもらえる可能性もあります。
業者に依頼する
深夜で大家さんや管理会社と連絡がつかない場合は、翌朝になるまで時間をつぶさなければなりません。
翌日も予定があり、部屋の中に入る必要がある場合は、業者に連絡して解錠を依頼しましょう。
賃貸物件に業者を呼んで作業することは基本的に認められていませんが、連絡がつかずやむを得ず依頼したことに対しては事後報告でも許される範囲です。
ただし業者に依頼するのは解錠のみで、鍵の交換については勝手に判断せず、大家さんや管理会社と相談したうえで対応しましょう。
鍵の紛失で賃貸物件を解錠してもらう際にかかる費用は?
業者に解錠を依頼する場合、その費用は借主の負担となります。
作業時間は15分程度が一般的で、料金は5,000円からが相場です。
ただし料金は業者によって異なり、作業代に深夜料金や出張費などが加わる場合もあります。
なかには高額な料金を請求される場合もあるので、作業前に見積もりを出してもらい、金額をはっきり提示しているか確認しましょう。
業者に解錠を依頼する際の注意点
業者のなかにはスペアキーを作成してくれるところもありますが、賃貸物件の場合は契約違反に該当する可能性があるので注意が必要です。
大家さんや管理会社に連絡がつかない段階でスペアキーを作成するのは避けましょう。
また入居者が解錠を依頼していることを確認するために、身分証明書の提示が必要です。
状況によっては身分証明書を携帯していないこともあると思いますが、そのような場合は警察が立ち会いのもとであれば対応できることもあります。
部屋が開いてから必要書類を取りに行き、業者と警察に身分証明書を提示しましょう。
また部屋の中に入れたら、火災保険の内容を確認することも大切です。
火災保険のなかには特約で鍵の紛失に関するサービスが付いている場合があり、一部の費用が補助される可能性があります。
賃貸物件の鍵を紛失した場合退去時に影響はある?
現在鍵を紛失している場合は、退去時に交換代を負担しなければならないので注意しましょう。
もしかしたらこの記事をご覧になっている方のなかには、入居時に鍵交換代を支払っているので、次の入居者が同じように代金を支払えば良いと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし以下のような理由で、現在の入居者が費用を負担する必要があります。
理由①:賃貸物件には原状回復の義務があるから
賃貸物件は大家さんから借りているものなので、退去時に借りる前の状態に戻さなければなりません。
壁紙の経年劣化など、日常生活で発生する傷や汚れなどに対して費用を負担する必要はありませんが、故意に傷付けてしまったものなどに対しては責任を負う必要があります。
鍵は退去時に借りた本数をそろえて返さなければならないので、もし本数が足りない場合は責任を負う必要があるのです。
これは「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」においても、「交換費用相当分を借主負担とする」と記載されています。
ただしガイドラインよりも契約書のほうが優先されるので、まずは契約書で鍵についての内容を確認してみましょう。
理由②:すぐに次の入居者が決まるとは限らないから
次の入居者が費用を負担する場合、すぐに入居者が決まらなければ、鍵を紛失している状態で部屋を管理しなければなりません。
また入居者の鍵交換は任意であるため、次の入居者が鍵を交換しない可能性もあります。
このような安全性の理由により、現在の入居者が交換代を負担する必要があるのです。
まとめ
今回は賃貸物件の鍵を紛失してしまった場合、どのように行動すべきかご説明いたしました。
鍵が見つからないと慌ててしまい、間違えた行動をしてしまうこともあると思います。
まずは落ち着いて身の回りを探してみて、それでも見つからない場合は大家さんや警察などに相談しながら適切に対応しましょう。
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