賃貸物件を探す際、お部屋の希望条件に築年数を挙げる方が多くいらっしゃいます。
希望される築年数はお客様によってさまざまですが、新しい建物と古い建物のメリットとデメリットは異なるので、それぞれの魅力を理解してあなたの希望に合うお部屋を選びましょう。
そこで今回は賃貸物件をお探しの方に向けて、築年数とは何か、また築年数によって異なる物件の魅力についてご紹介いたします。
賃貸物件を探す際に知っておきたい建物の築年数とは?
築年数とは、建物が完成してから経過した年数のことをいいます。
建物が完成してから1年以内に誰も入居していない物件のことを「新築」といいますが、そのまま誰も入居せずに1年経過した場合は「築浅」と呼ばれます。
家賃に影響はある?
賃貸物件は年数の経過とともに、家賃が安くなっていくのが一般的です。
三井住友トラスト基礎研究所が発表した「経年劣化が住宅賃料に与える影響とその理由」という資料によると、新築のときの家賃が100であるとすると、築10年では89、築20年では83から81にまで下がると定義しています。
また同じデータによると、家賃の下落率は築11年から20年の物件よりも、築10年以下の物件のほうが高いとも発表しています。
日本は自然災害が多いこともあり、耐震性の高い新しい建物ほど価値が高いということがわかります。
耐震性を考える場合の築年数の目安は?
賃貸物件は建設時の耐震基準に基づいて建築されています。
耐震基準とは地震に対する強さを定めた基準で、大地震が起きる度に改正されています。
1981年1月の改正以前の建物は「旧耐震基準」、以降の建物は「新耐震基準」に基づいて建てられているので、物件を探す際の参考にしてみてください。
また耐震性を重視する場合は、最新の耐震基準に基づいて建てられた2000年6月以降の賃貸物件がおすすめです。
築年数が築浅の賃貸物件のメリットは?
明確な定義はありませんが、一般的に築2年から5年程度の物件は築浅と呼ばれます。
築年数が浅いと以下のようなメリット・デメリットがあるので、お部屋を探す際の参考にしてみてください。
メリット
築浅物件は、内装はもちろん外観もきれいです。
築古の物件は過去にさまざまな方が暮らしているため、原状回復をおこなっても傷や色あせを完全には取り除くことができず、建物の古さが出てしまいます。
また築古でも内装のリノベーションなどをおこない、新築と同じくらいの清潔さを保っている物件もありますが、外観の経年劣化はメンテナンスや清掃だけでは取り除けません。
一方で新しい物件は外観も内装も清潔感があり、気持ちの良い暮らしができます。
また以下のような最新の設備を取り入れている物件も多くあります。
●浴室乾燥機
●防犯カメラ
●モニター付きインターホン
●IHクッキングヒーター
故障するリスクが少ない利点もあるので、設備が充実している物件をご希望の場合は、築浅を検討してみましょう。
デメリット
住んでいる人数が少ないため、一般的に1年程度使用した段階で起きやすい設備の不具合が発生する可能性があります。
また騒音などの周辺環境についての情報が少なく、実際に暮らしてみないと住み心地が判断できない点に注意が必要です。
人気があるぶん家賃が高くなる傾向もあるので、慎重に選びましょう。
築年数が古い賃貸物件のメリットは?
築年数が古い賃貸物件にも以下のようなメリット・デメリットがあるので、比較してどちらが良いか検討してみましょう。
メリット
家賃が安く、候補の物件数が増える点が築年数の古い物件のメリットです。
件数が増えれば希望条件に合う物件も見つかりやすくなり、満足度の高い契約を結べます。
なかにはリフォームやリノベーションなどをおこない、内装がきれいなうえに家賃が安い物件もあるので探してみましょう。
また和室の物件では築年数が古いとサイズが大きい畳を使用している場合があり、同じ6畳でも広さが広くなる物件もあります。
押し入れや天袋など収納が充実している物件もあるので、和モダンなど落ち着いた雰囲気のお部屋にしたい方にもおすすめです。
デメリット
設備が少なく、防音や断熱性能が低い場合があるので注意が必要です。
希望する設備が自分にとって必要であるか検討し、家賃との兼ね合いを考えながら判断しましょう。
また防音や断熱性はカーテンやカーペットなどを使用し、効果を高めることが可能です。
築年数が古いと、虫の発生を心配される方もいらっしゃると思います。
その場合も日ごろから防虫対策をおこない、キレイに部屋を使用すれば安心です。
物件の内見をおこなう際は、しっかりメンテナンスが行き届いているかを確認し、快適に暮らせる物件を選びましょう。
まとめ
今回は賃貸物件をお探しの方に向けて、築年数とは何か、また築年数によって異なる物件の魅力についてご紹介いたしました。
築浅・築古ともにメリット・デメリットがあるので、それぞれの良さを理解したうえで、あなたのライフスタイルに合う物件を選びましょう。
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