電気の「アンペア」という言葉、聞いたことはあるけど具体的に何のことなのかわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
電気は電力会社と契約して使用していますが、月々の電気代を節約したい、またはもっとたくさん電気を使いたい、というときに重要になってくるのがこのアンペアなのです。
今回は電気のアンペアについて、一人暮らしではどのくらい必要なのか、アンペア数を変更するにはどうしたらよいのか、などの内容をまとめます。
賃貸物件の電気のアンペアとは? 契約数はどうやって確認するの?
そもそも電気のアンペアとは一体なんでしょうか?
アンペアとは、電化製品を使う際に必要となるパワーのことで、「A」という表示になっています。
そして賃貸物件のアンペア数とは、その物件が電力会社と契約しているアンペア数のことで、一人暮らしのお部屋の契約アンペア数は20Aまたは30Aになっていることが多いです。
住人が契約アンペア数を超えて電化製品を使うと、その部屋のみブレーカーが落ちて一時的に停電してしまいます。
月々の電気料金は、基本料金+その月に使った分の電気料金(従量料金)によって決まり、契約アンペア数によって基本料金の部分が決まります。
電力会社によってもアンペア制とそうでない料金制度のところがありますが、たとえばアンペア制の東京電力で1番契約数の多い従量電力Bの基本料金は、
●10A:280円
●15A:421円
●20A:561円
●30A:842円
●40A:1,123円
となっており、20Aと30Aの差額は281円、12か月分となると3,372円です。
この基本料金に使った電力量(kWh)に応じた従量料金が加わりますので、冷暖房など電化製品を多く使った月とそうでない月では電気料金が大きく異なることがあります。
現在電力会社と契約しているアンペア数を確認するためには、お部屋のブレーカーか、電気料金の請求書や検針票を見てみましょう。
賃貸物件で電気のアンペア数を変更するメリット
説明してきた電気のアンペア数ですが、契約変更することも可能です。
アンペア数を変更するメリットは、無駄な基本料金をカットすることで節約できること。
電化製品にはそれぞれのアンペア数が決まっており、おおよそ以下のような目安となっています。
●LED照明:0.3~0.6A
●蛍光灯照明:0.7~1A
●冷蔵庫:2A
●テレビ:2A
●掃除機:2~10A
●エアコン(常時):冷房5.8A/暖房6.6A
●ドライヤー:12A
●炊飯器:13A
●乾燥機付きドラム式洗濯機:13A
●アイロン:14A
●電子レンジ:15A
この目安からご自身が日常生活で同時に使う電化製品のアンペア数と、お部屋の契約アンペア数を比較してみてください。
家にいる時間が短い、自炊をしないため炊飯器や電子レンジは使わない、といった方は使うアンペア数も少ないかもしれません。
もし、実際に使うアンペア数が契約アンペア数より低い場合、契約アンペア数を減らすことで基本料金が下がり節約になります。
逆にアンペア数をあげることで生活の快適性をあげられる、というメリットもあります。
上記の電化製品はどれも生活必需品となっていますが、特に熱を発する電化製品は使用アンペアが多いことがわかります。
たとえば20Aで契約している場合、炊飯器でご飯を炊きながら電子レンジでおかずを温めるとブレーカーが落ちてしまうことになります。
一人暮らしの場合、30Aあれば電化製品をフル稼働させてもブレーカーが落ちる心配はほぼありませんので、家にいる時間はいろいろな家電を同時並行で使いたいという方は検討してみてください。
賃貸物件で電気のアンペア数を変更するデメリット
それでは賃貸物件でアンペア数を変更するときのデメリットはあるのでしょうか。
まず、節約目的でアンペア数を下げた場合、同時に使う電化製品を常に気を付けておかなくてはなりません。
照明や冷蔵庫、季節によってはエアコンなど、在宅中常に稼働している電化製品分を除いたアンペア数内で他の家電を動かすことになります。
ドライヤーや炊飯器、電子レンジなどは使用アンペア数が大きいため、それらの家電を使う時には他の家電の電源を切るなど、こまめな対処が必要になります。
次に、賃貸物件でアンペア数を変更する際には、管理会社や大家さんに相談しなければなりません。
一人暮らし用の物件は集合住宅が多く、建物全体で使える電力量に上限がある可能性があり、またブレーカーの工事なども発生するためその許可を取っておく必要があります。
その物件から引越すときにもアンペア数を元に戻さなくてはなりませんので、ここでも管理会社や大家さんに連絡、指示を待つ必要があり少し手間がかかります。
まとめ
今回は一人暮らしの方向けに、賃貸物件の電気のアンペアについて、そもそもアンペアとは何か、契約アンペア数の確認・変更方法とそのメリット・デメリットについて解説しました。
30Aあれば一人暮らしの日常生活は問題なく過ごせますが、生活スタイルは人それぞれです。
少しでも節約したい、逆にもっと家電を使いたい、という方は、契約アンペア数の変更についてお部屋の管理会社や大家さんに相談してみてくださいね。
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