賃貸物件に設置されているキッチンは、簡易的なものから設備が充実しているものまで、幅広い種類があります。
そのなかでも比較的自炊される機会が多い方は、システムキッチンが導入されている賃貸物件がおすすめです。
そこで今回は賃貸物件をお探しの方に向けて、システムキッチンとはどのような設備なのかご紹介いたします。
賃貸物件にあると便利！システムキッチンとは？
システムキッチンとは、シンク・コンロ・収納が天板でひと続きになっている一体型の設備のことです。
賃貸物件の場合、コンロが組み込まれた「ビルトインコンロ」が一般的ですが、なかにはコンロを自分で用意する据え置き型もあります。
またキッチン下の収納や、吊り戸棚までが一体となった設備も、システムキッチンと呼ぶのが一般的です。
システムキッチンがない場合は、代わりに「ブロックキッチン」や「造作キッチン」が設置されています。
これらはシンク・調理台・ガス台・収納がパーツごとにわかれている設備で、外食が多く、料理をあまりされない方におすすめです。
システムキッチンが設置された賃貸物件のメリットとは
システムキッチンにはメリットとデメリットがあるので、特徴をよく理解しましょう。
メリット
シンク・コンロ・作業台が天板でひと続きになっているので、掃除がしやすく衛生面においても優れている点がメリットです。
分離型のキッチンだとそれぞれの高さが違うため、すき間にゴミが落ちやすく、掃除が大変になってしまう点に気を付けましょう。
またシステムキッチンはフラットな造りなので、作業台にまな板などの道具を置きやすく、ストレスなく調理できる点も魅力です。
一人暮らし向けの賃貸物件は廊下が狭いことも多いので、収納が多くあれば通路を塞がずに作業スペースを確保できます。
普段から自炊をされる方や料理がお好きな方は、設備の整ったキッチンのほうが、料理のレパートリーや趣味の幅も広がるでしょう。
デメリット
システムキッチンが設置された賃貸物件は、家賃が高くなってしまう点がデメリットです。
1万円ほど家賃が上乗せされる場合が多く、設備が設置されている賃貸物件も少ないので、条件を絞ると候補数が少なくなってしまいます。
また基本的にコンロは備え付けのものから変更できないので、自分でガスかIHかを選ぶことができない点にも注意が必要です。
コンロの口数も変えられないので、事前にどのようなキッチンが設置されているかをチェックしましょう。
設備が故障した場合、経年劣化による不具合は大家さんや管理会社が費用を負担するのが一般的ですが、故意による破損や故障は、借主が費用を負担する必要があります。
システムキッチンは一部だけの交換ができない場合があるので、一式交換するために10～30万円以上かかる可能性がある点にも気を付けましょう。
賃貸物件のシステムキッチンでチェックすべきポイント
賃貸物件の内見でシステムキッチンを見る際は、以下のようなポイントをチェックしましょう。
ポイント①：高さと奥行をチェックする
広告の間取り図だけでは確認できない、作業台の高さと奥行きを実際にその場に立ってチェックしてみましょう。
作業台の高さは、低いと前かがみになるので腰を痛めてしまい、高いと作業がしにくくなってしまいます。
一般的に作業がしやすい高さは「身長÷2+5cm」といわれているので、参考にしてみてください。
また奥行きが狭いスリムなキッチンの場合、作業台のスペースが狭いため、まな板を置くと洗い物やお鍋などが置けなくなってしまう可能性があります。
部屋をシンプルにしたい方や、外食が多く料理をする機会が少ない方は問題ありませんが、自炊が多い方や料理がお好きな方は、奥行きのあるキッチンがおすすめです。
ポイント②：収納スペースを確保できるかチェックする
キッチンには食器や調理道具、電子レンジや炊飯器などさまざまなアイテムを置く必要があります。
まずは冷蔵庫や食器棚など、大きなサイズの家具や家電が収まるかを内見時にチェックしましょう。
システムキッチンに設置されている収納についても、食器やカトラリーなどがスムーズに出し入れやすいかをイメージしてみるのもおすすめです。
内見時には、動線がスムーズになるかをチェックすることも大切です。
買い物から帰ってきて食材を冷蔵庫に入れるまで、食器を洗ってゴミを出しに行くまでなど、生活の流れを想像してみて、スムーズな動きができるか確認してみましょう。
ポイント③：キッチンの種類をチェックする
システムキッチンに設置されているコンロは、ガスタイプとIHタイプがあります。
ガスは鍋やフライパンに制限がなく、食材をあぶることもできますが、火の扱いに気を付ける必要があるほか、五徳の掃除も大変です。
一方IHは火を使わないので安全性が高い反面、IH専用の鍋やフライパンを使う必要があるので、それぞれの特徴を理解して自分の暮らしに合う設備を選びましょう。
また調理を効率化させたいならL字型のキッチン、二人暮らしの場合は対面キッチンを選ぶと便利なので、ぜひご検討ください。
まとめ
今回は賃貸物件をお探しの方に向けて、システムキッチンとはどのような設備なのかご紹介いたしました。
システムキッチンにはさまざまな種類があるので、家賃や料理の頻度などを考えながら、ライフスタイルに合うお部屋を見つけましょう。
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