賃貸物件を探されている方のなかには、温水洗浄便座が設置されているお部屋を希望される方もいらっしゃると思います。
さまざまな機能があり便利で魅力的な設備ではありますが、注意点もあるので特徴を理解し、自分にとって必要なものであるか検討しましょう。
そこで今回は賃貸物件での暮らしを検討されている方に向けて、温水洗浄便座のメリットやデメリットについてご説明いたします。
温水洗浄便座が取り付けられている賃貸物件のメリットとは?
温水洗浄便座とは洋式便座に取り付けられている設備で、温水を噴射してお尻をキレイにする機能を備えています。
その需要は年々高まりつつあり、近年では温水洗浄便座を取り入れる賃貸物件も増えてきました。
なぜ需要が高まっているかというと、以下のようなメリットがあるからです。
メリット①:トイレットペーパーを使用しないため肌トラブルを防げる
トイレットペーパーを使用せず、温水で汚れを落とす仕組みなので、お尻への負担が少なくなり、肌トラブルを防げる点が魅力です。
また大量のトイレットペーパーを流すこともないので、トイレが詰まりにくくなり、紙代の節約にもつながります。
メリット②:ウイルスの拡散を防ぎ感染症予防につながる
トイレットペーパーを使用すると、手にウイルスや菌が付着してしまいます。
一方、温水洗浄便座を使用すれば、手にウイルスが付くこともないので、トイレから外に菌が広がる心配もありません。
とくにノロウイルスは便のなかに含まれており、空気中を浮遊する特性があるので、温水洗浄便座を使用して菌を手に付着させたり、トイレから出したりしないことが、感染症対策につながります。
メリット③:冬場でも便座が温かい
便座はとくに冬場になると冷たくなるので、座った瞬間冷気を感じてゾクッとしたことがある方も多くいらっしゃると思います。
温水洗浄便座は便座を温める機能も付いているので、寒い冬場に座っても座面が温かい点も魅力です。
また寒さ対策のために便座カバーを付ける必要がないため、カバーを洗う手間も省けます。
便座が汚れてしまってもすぐに拭き取ることができ、清潔なトイレを保てる点も魅力です。
温水洗浄便座が取り付けられている賃貸物件のデメリットとは?
温水洗浄便座は高性能で便利な設備ですが、以下のようなデメリットもあるので、双方を理解して自分にとって必要な設備であるか考えましょう。
デメリット①:電気代がかかる
トイレットペーパー代を節約できる反面、座面や水を温める必要があるため、電気代がかかる点に注意が必要です。
近年は節水や節電の機能が付いた機種も増えているので、長期的に暮らすことを前提に、買い替えの要望を大家さんや管理会社に提案することも検討してみましょう。
デメリット②:水はねでトイレが汚れる
水の勢いで汚れを落とす仕組みなので、水はねによって便座や床が汚れてしまう点にも注意が必要です。
水はねを最小限に抑えるためには便座に深く腰掛け、水圧を弱めに調節するなど工夫しましょう。
また水はねによる汚れは雑菌の繁殖にもつながるので、こまめに掃除することも大切です。
ノズルや部品の隙間にも汚れがたまるので、定期的に掃除をおこない、清潔なトイレを保つようにしましょう。
デメリット③:水漏れするリスクがある
排水管や給水フィルターなどから水漏れする場合があります。
水漏れが起こる原因は、部品の劣化や金具の緩みなどさまざまなので、大家さんや管理会社に連絡して対応を相談しましょう。
賃貸物件に自分で温水洗浄便座を設置することはできる?
温水洗浄便座が設置されていない賃貸物件であっても、費用を自己負担すれば、自分で取り付けることができます。
ただし勝手に作業をおこなわず、大家さんや管理会社に確認し、承諾を得てから取り付ける必要があるので注意が必要です。
大家さんや管理会社に相談する際は、退去時に原状回復が必要であるかも確認しておきましょう。
温水洗浄便座の価格や設置費用とは?
温水洗浄便座には貯湯式と瞬間式の2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。
●貯湯式:タンクにお湯をためて使用するタイプ
●瞬間式:瞬時に水を温めて放水するタイプ
本体価格は貯湯式のほうがリーズナブルですが、温水をためておく必要があるため、電気代が高くなる点に注意しましょう。
安いものだと1万円台からありますが、高性能な製品ほど価格も上がるため、なかには10万円を超える製品もあります。
自分にとって必要な機能を厳選し、ライフスタイルに合う製品を選びましょう。
また、業者に便座の設置を依頼する場合の費用は、1万円から2万円程度が一般的です。
なかには自分で取り付けられる機種もありますが、万が一トイレを傷つけてしまった場合、修繕費を自己負担で賄う必要があるため、業者に依頼するほうが安心だといえます。
まとめ
今回は賃貸物件での暮らしを検討されている方に向けて、温水洗浄便座の特徴や、自分で設置する際の注意点をご説明いたしました。
許可が得られれば自分でも設置できる設備なので、トイレの性能にはあまりこだわらず、条件の範囲を広げて賃貸物件を探してみましょう。
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