東京23区の北西部に位置する練馬区は、緑豊かな街であるとともに日本アニメ発祥の街としてもよく知られています。
今回は、「アニメ・イチバンのまち」とも呼ばれる練馬区とアニメの深い関係について解説します。
アニメ関連コンテンツについてもあわせて解説しているので、ぜひチェックしてみましょう。
「アニメ・イチバンのまち」練馬区①練馬区がアニメ発祥のまちって本当?
練馬区がジャパン・アニメーション発祥の地とされているのは、日本のアニメ制作が練馬区から始まったのが理由です。
1958年に発表された国内初の長編アニメ「白蛇伝」は、練馬区にある東映動画(現在の東映アニメーション)で制作されました。
本格的なアニメ作品を次々と世に送り出した東映動画は、宮崎駿や大塚康生などその後の日本アニメ界を支える人材を多数輩出したことで知られています。
当時人気漫画家として名をはせた手塚治虫も、東映動画でアニメ制作に参加していました。
1963年に放送が始まった国内初のテレビアニメ「鉄腕アトム」は、手塚治虫が練馬区富士見台に設立した「虫プロダクション」の作品です。
鉄腕アトムの大ヒットを受けて東映動画もテレビアニメ制作に着手し、数々の名作を発表したことから、練馬区は「アニメ・イチバンのまち」と呼ばれるようになりました。
そのほかにも、国内初のカラー放送アニメ「ジャングル大帝」や「サイボーグ009」「魔法使いサリー」「あしたのジョー」などの名作が多く生み出されています。
現在も練馬区には100社を超えるアニメの関連事業者が集まっており、「ワンピース」や「プリキュア」など世界のアニメファンを惹きつける名作が次々と生み出されています。
「アニメ・イチバンのまち」練馬区②練馬アニメーションサイトって?
練馬区商工観光課が運営している練馬アニメーションサイトは、練馬区とアニメの深い関わりやアニメの魅力を練馬区内外に発信するサイトです。
練馬アニメーションサイトのおもなコンテンツは、練馬区で開催されるアニメ関連イベントの紹介やアニメにまつわるさまざまなニュースです。
アニメニュースのコーナーでは新しいアニメの先行上映会などについても詳しく報告されており、アニメファンなら見逃せません。
毎年秋に開催される区内最大のアニメイベント「練馬アニメカーニバル」や、5月に東映アニメーションのある大泉で開催される「アニメプロジェクトin大泉」の開催報告なども閲覧できます。
また、「アニメ・イチバンのまち」練馬区を楽しんでもらうために「大泉アニメゲート」や「東映アニメーションミュージアム」などのアニメ関連施設を紹介しています。
アニメキャラクターのモニュメントが並ぶ大泉アニメゲートでは、練馬区ゆかりのキャラクターと一緒に写真を撮れるスマホ用ARアプリが配信されています。
アトム(鉄腕アトム)や矢吹丈(あしたのジョー)、ラム(うる星やつら)、メーテル(銀河鉄道999)など往年のキャラクターと一緒にお気に入りの1枚を撮ってみましょう。
練馬アニメーションサイトで紹介されている7つの施設をじっくりめぐると、「アニメ・イチバンのまち」練馬区をより身近に感じられるでしょう。
また、練馬区ゆかりのアニメキャラクターをデザインした観光掲示板が練馬区内の全20駅に設置されています。
前述の白蛇伝から2000年代のものまでさまざまなアニメのキャラクターが登場しているので、子どもも大人も楽しめるでしょう。
このほか、スペシャルコンテンツコーナーで練馬区の農業に関するアニメや練馬区を舞台にしたアニメを配信しています。
「アニメ・イチバンのまち」練馬区③練馬区のアニメに関するコンテンツって?
練馬区の公式ホームページには、アニメ関連コンテンツ「ジャパン・アニメーション発祥の地練馬区」があります。
このコンテンツでは、練馬区とアニメをPRするための取り組みや練馬区のアニメ関連イベントについて紹介しています。
なかでも気になるのが、2011年に誕生した練馬区の公式アニメキャラクター「ねり丸」です。
地域のゆるキャラが地元をPRする例は多いですが、ねり丸は「アニメ・イチバンのまち」練馬らしくアニメで練馬区をPRしています。
アニメはねり丸の「登場編」に始まり、練馬区のテーマパークや電車の路線延伸計画などをテーマとして21話まで制作されています。
練馬アニメーションサイトにはねり丸専用コンテンツが設けられており、キャラクターグッズも紹介されているので、ねり丸が気になる人はぜひ一度サイトをチェックしてみましょう!
緑が多く住みやすい街として人気の練馬区は、日本アニメーションの発祥の地としても有名です。
アニメを通して練馬区を見ると新しい発見がたくさんあり、練馬区をもっと好きになれそうです。
「アニメ・イチバンのまち」練馬区が気になったら、まずは練馬アニメーションサイトをチェックしてみましょう。